舗装の種類や工法のご紹介
現在舗装工法の種類は多く、年々さらに増え続けています。
使用条件や場所によって施工方法は選定されますが、株式会社サクラダでは多岐にわたる条件を加味して、最適な施工をご提案できる技術・施工ノウハウを持っています。
密粒度アスファルト舗装
日本国内の県道や市道のほとんどで採用されているのがこの密粒度アスファルト舗装です。
施工が比較的容易で工期が短くすむのがメリットで、維持管理や補修も容易です。
アスファルト舗装はコンクリート舗装に比べ強度の面では劣りますが、走行性・平坦性に優れており、維持修繕のメンテナンスも容易です。
また、コストも他の舗装よりも安価なことから、貸駐車場や店舗の駐車場などでもよく施工されています。
近年では、下記に挙げるような、排水性や静音性などの機能性を付加したものや、カラー舗装と呼ばれるアスファルト混合物を着色した舗装も多く見られるようになってきました。
排水性アスファルト舗装
この排水性舗装は、降雨の雨水を舗装内へ浸透させることにより、ハイドロプレーニング現象の予防が期待され、雨天時の安全走行性を高められるが特徴です。
浸透した雨水は舗装内を通って側溝等へ排水されます。
高速道路や国道などで多く採用されている工法で、視認性の向上や騒音の低減効果などもあります。
透水性アスファルト舗装
透水性アスファルト舗装は、駐車場や歩道などで多く見られる工法で、排水性舗装と同じく、雨天時に雨水を舗装内に浸透させる効果があります。
使用する材料や空隙率の違いから、排水性舗装に比べると強度は低いですが、その分、安価で施工することが出来ます。
また、舗装下の地中に雨水を浸透(透水)させますので、雨水流出による河川等の氾濫を抑える効果も期待されています。
カラーアスファルト舗装
カラーアスファルト舗装は、見栄えがよく、使われるカラーバリエーションも豊富なのが特徴です。
ショッピングモールなどの景観舗装や、バス走行レーン・自転車道などを色彩によって区分することができます。
駐車場や、通路の舗装などにもお勧めです。
コンクリートブロック舗装
コンクリートブロック舗装は、インターロッキングブロックと呼ばれるコンクリート製品を敷き並べる舗装です。
ブロックの種類も多く、使われる材料の色を組み合わせることによって、多彩な模様を道路に描くことができますので、コミュニティー道路や区画街路、歩道などに多く採用されています。
コンクリート舗装
コンクリート舗装はアスファルト舗装に比べると3倍以上の寿命がある舗装です。
耐久性に優れる点を活かし、大型車の通行量が多い道路や、車が停止することになる料金所やバス停などで採用されていることが多いです。
コンクリートの仕上がり表面は白色系ですから、夜間の視認性向上が必要な箇所やトンネル内でも採用されています。
このように耐久性や視認性に優れているのがコンクリート舗装ですが、デメリットもあります。
一つは、コンクリートはひび割れしやすく、施工時に誘発目地を設置しますので走行性が悪くなってしまう点と、コンクリートの強度が出るまで養生しなくてはならず、施工日数がかかってしまう点です。
このため、コンクリート舗装が採用されることは近年少なくなってきています。
すべり止め舗装(ニート舗装)
この舗装は、通常の舗装を行い、その上に樹脂を塗布し、耐摩耗性のチップ(硬質骨材)を散布する表面処理工法です。
ニート舗装は、薄層カラー舗装とも言われています。
道路勾配が急ですべり止めが必要な場所や、交差点の停止箇所などの他に、カラーバリエーションが豊富な点を活かして、通路区分などにもよく採用されるようになってきました。
半たわみ性舗装
半たわみ性舗装は、アスファルト舗装の施工性の良さ、コンクリート舗装の耐久性の高さの両方の利点を取り入れた舗装です。
施工方法として、浸透性のある開粒度アスファルト舗装を行い、その空隙にセメントミルクを浸透させます。
工場内などの耐油性・難燃性の性能が求められる場所や、早期開放が必要なバス停留所などに採用されています。